365日みんなが食べてるお米が年に1度で収穫できてることに納得できない
こんにちはRenです。今日は、頭では理解できるのにいまいち実感できないことを、もう少し調べて実感できるようにしてみようというお話です。
お題は「お米」。
皆さんはこんな疑問を持ったことはありませんか?
自分が1年に食べるお米って、この田んぼで言ったらどれくらいの面積なんだ?
それがほんとに1億2000万人分あるのか?
お米農家はその人数分の1年分を、年に一度の収穫で出荷できてるの?
僕もそんな疑問をふと思いついたまま、十数年を過ごしてきました。いやできてるのはわかってるんだ。うん頭では。
でも感覚的にはしっくりきてないのです。農家の人なら、そんなのあたりまえじゃん1億人の1年分収穫してるよと実感をもって思えるんでしょうか。
もう少し調べてみたら、僕も実感として納得できるかもしれない。そう思って検索してみました。
お茶碗一杯分のお米の数はどれくらい?
まず僕がどれくらいのお米を食べているのか推測してみます。
「お茶碗1杯 お米」で検索して検索結果を眺めてみたら、だいたいお茶碗1杯分のごはんを炊くのに必要なお米は65gで、数を数えると2700粒から3500粒だということがわかりました。
わかりましたというか、検索結果でそう書いてあるページが多かったのでそれを信じるとするならということですが。
農林水産省のサイトによると、人が1年に食べるお米の量は59.5kg(平成15年)だそうです。
59.5kgを65gで割ると、お茶碗915杯分。
1日平均2.5杯になります。
ほんとに?そんなに食べてるかな。
僕は成人男性だけど、朝を抜いたり、パンだったり麺だったりもするので、それほど食べてない気がします。
外食産業やコンビニなどの廃棄分も入ってたりして。
一人当たりの田んぼの広さは?
もう少し調べていると、お米の量と田んぼの広さというそのものずばりのページを見つけました。神戸新聞事業社の「おいしいごはんを食べよう県民運動」関連のサイトのようです。
そこにはこう書いてあります。
だいたい40坪でしっかりと稲を育てれば1人が1年間食べていくお米がとれる計算になりますね。
それくらいあればいいんだそうです。
40坪が132平米だから、13.2メートル×10メートルくらいか。
25メートルプールの約半分と考えるとわかりやすいかな。
1年分のお米を年に1度で収穫できるのか
日本の一人当たりの居住床面積が36平米(国交省/平成15年)ということなので、1年分のお米を作る田んぼの広さを132平米とするなら、一人当たり住空間の4倍の田んぼのお米を食べてると思えば、そう大きくは外れてなさそうです。
集合住宅も平たくならして、家屋のざっと4倍くらいの面積の田んぼがあればいい。
まだ実感がないけど、まあそれくらいの田んぼなら国内にありそうだ、と思えてきました。
水稲収穫農家の数は115万9千戸(2010年)。
国内の人だけがお米を食べているんじゃないし、国内にもお米を食べない人はいるだろうけれど、お米農家1戸あたり100人分(≒100俵)のお米を作って収穫すればいいと考えると、これも1億2000万人が食べるだけの分量はまかなえそうです。
魚沼産のお米のレア度はどれくらいか
ところでお米といえば魚沼産のコシヒカリが美味しいお米として有名ですが、魚沼ではどれくらいのお米を作っているんでしょうか。
まずGoogleMapで魚沼を探してみて少し驚きました。
魚沼市って山形の庄内平野みたいな広い土地かと思ったら、山の谷間みたいなところなんですね。
こんな狭いところでしか取れないのか。
この魚沼市の水稲の作付面積は、1956ha(2015年)ということです。
1956ヘクタールは591万6900坪です。
これが全部コシヒカリを作ってると仮定して、先の40坪で割ると、14万8000人分のお米の年間消費量に相当します。
ん?案外多い気もするな。
でも、魚沼市だけで3万7000人くらい人口がいるし、新潟県だけでも236万人います。そう考えると少ないのかも。
国内の主食用作付面積が147万4000ha(2016年)なので、収穫量・用途その他の条件が同じと仮定すると、魚沼産は754分の1程度を占めることになります。やっぱりレア米、いや超レア米と言って過言ではないでしょう。
でもその割にはスーパーのチラシには必ず載ってますよね。
これって産地混合なのか、産地偽装なのか。悲しいことにお米のパッケージに書かれてる産地も鵜呑みにはできないです。
今回のまとめ・僕が食べるお米の田んぼは6畳/月
今回ざっと調べてみて、僕が1年に食べるお米の量が田んぼでいうとどれくらいの面積なのか感覚的につかむことができました。
1年に40坪、月でいうと3.33坪。僕は月におおよそ6~7畳くらいの田んぼを必要としていると理解しておこうと思います。