羽毛布団の購入を検討するときにまず浮かぶ有名メーカーに「西川」があります。
誰もが認める高級寝具メーカーですよね。
西川ブランドには「東京西川」や「西川リビング」など複数あり、これって同じ会社なのか別会社なのか、そして売っているお布団も違うのかどうか、これまで意識したことがないとよくわからず、選ぶ段階で迷ってしまうことにもなります。
これは東京・大阪・京都の3社が最近までそれぞれ全く別の会社だったことの名残りで、現在は統合を経て一つの会社になっています。
3社がひとつにまとまったのが2019年。現在の「西川(Nishikawa)」です。
またそれとは別に昭和西川が存続しているので、現在西川と名のつく寝具メーカーは、「西川」と「昭和西川」の2社ということになります。
(補足すれば日本橋と心斎橋の西川もあり、この2社は寝具の製造はせず、販売だけをおこなっています。)
寝具メーカー西川それぞれの違い
西川
東京・大阪・京都が東京西川を中心にしてまとまった(事実上の吸収合併とも言われています)、2019年以降の新しい西川です。
- 東京西川
- 大阪西川(=西川リビング)
- 京都西川
現在の西川はこの3社が統合されても旧社名ブランドは当面そのままということで、西川のお布団やマットレスは、東京西川や西川リビングブランドでも、引き続き販売されています。
昭和西川
昭和西川はマットレスのムアツが有名な会社です。
羽毛布団なら「東京西川」ブランドがベスト
当面は旧社名ブランドが存続していますので、寝具を購入するときにも、そのブランドを頼りにすることで、いいものを選ぶことが(今のところは)できます。
東京・大阪(リビング)・京都の3社と昭和西川を含めた4社の中で、品質のいい羽毛布団を選びたいのであれば、おすすめはなんといっても東京西川です。
旧3社では工場も製造過程もまったく別々におこなっており、それぞれに強みや力を入れるジャンルも異なっていた中で、羽毛布団ジャンルにおいて専門家やショップからの評価が従前から最も高かったのが、こちらの東京西川。
会社のウェブサイトから引用した上のダウンの画像は、ある程度イメージ画像と言ってもいいでしょうが、実際にも高品質の羽毛布団メーカーとして高い評価を得てきました。
こうしたダウンの品質に加えて、立体キルトなどの製造技術の先進性、布団そのものの作りの良さでも断トツの寝具メーカーが東京西川です。
東京西川は旧3社で最も規模が大きく、最近ではAirなどマットレスにも注力しています。
東京西川の羽毛布団の選び方
東京西川は他社と比較して羽毛の品質でまさっているので、あとはグースかダックかをお好みで、そして側生地キルトのつくりなどを用途に応じて選ぶといいでしょう。
グースダウンとダックダウン
羽毛布団に使用されるダウンには、グースダウンとダックダウンがあります。
グースダウンのほうが重量当たりの羽毛に空気を含む量が多いため、一般的にダックよりも高品質です。
東京西川のお布団ではありませんが、ちょうどグースとダックの羽毛布団の価格を比較できる商品をAmazonで見つけたのでご覧ください。
商品タイトルを読む限りではグースとダック以外の条件は同じお布団なのに、価格には30パーセント弱の差がありますね。グースとダックの品質は市場価格にもこんなふうに反映されています。
ただ大事なことを付け加えると、もちろんすべてのダックがグースに及ばないということではなく、信頼のおけるメーカーの羽毛なら、ダックでもグースでも一定の品質を確保しています。
また、寝具メーカーにより、またはダウンの産地や時期により、グースとダウンの品質も価格もそれぞれ異なってきますので、一概にこの程度の価格差になるというものでもありません。あくまでひとつの例としてご紹介しています。
マザーグースとグースの違い
ちなみにマザーグースとグースの違いは、マザーグースのほうがダウンボールが大きく、重量あたりの保温性が高いのが特徴ですが、実際に羽毛布団を選ぶうえでは、それよりもダウンの量(kg)やお布団の作りそのもののほうが暖かさへの寄与が大きいので、まずダウンの量を優先して選び、同じ羽毛量(重さ)のお布団を比較する段階がもしあれば、その時に条件に加えるのをおすすめします。
マザーグースがプッシュされてきたのは比較的最近のことで、グースと比べても価格差が結構あるようですので、ここだけにとらわれるのは避けたいところです。
ダウン率は90パーセント台前半がめやす
羽毛布団のダウン率は、80パーセント代前半から最大95パーセントくらいまでのものがほとんどです(肌掛けや合い掛けの薄めのおふとんには、ダウン50~70パーセントのものも見られます)。
あえて100パーセントにしないのは、多少のフェザーを混ぜることで、ダウンの偏りとお布団の型崩れを防ぐためと言われています。
同じメーカー内であれば、ダウン率90パーセント以上のものを選べば、全体の作りを含めて、より高品質な羽毛布団と言えます。
キルトは冬用なら二層構造を選ぶ
羽毛布団の内部でダウンの偏りを防ぐのがキルト構造です。
冬用の羽毛布団を選ぶ場合には、キルトの縫い目が表面と裏面で重ならない二層キルト、あるいはツインキルトと呼ばれるキルティングを選ぶと、暖まった空気が逃げにくいです。
上図は東京西川のほか西川リビング(大阪)を多く扱う楽天市場のママズベリーさんより引用。
東京西川ではソリッドステークキルトという、長期の使用でも羽毛が偏りにくい構造のキルティングも開発しています。
ダウンパワーは過度に気にしなくてもいい
ダウンの品質を表示しているのがダウンパワー。製造業者間で基準がまちまちだったダウンの品質を業界で統一するため、日本羽毛製品協同組合によって4つのゴールドラベルが発行されています。
これは東京西川などの大手メーカーの羽毛布団を購入する場合であれば、そこまで気にしなくてもいい表示です。大手メーカーでは、そもそもこのラベルを採用していない会社もあります。
このラベルの発行は羽毛布団が国内で製造されていることが条件なので、一応のメリットとして、このラベルが付いていれば日本製であることがわかります。ショップオリジナルのお布団の場合には目安にしてもいいでしょう。
東京西川の羽毛布団を購入できる推薦専門ショップ
西川チェーンふとんタウン
西川チェーンふとんタウンさんは、西川の寝具の取り扱い量で連続日本一を誇る、業界最大手の寝具専門通販ショップです。
長年西川のお布団を扱っている専門店であり、西川チェーン内の賞も10年連続で受賞している、信頼のおけるショップです。
眠りの神様
眠りの神様さんも、東京西川の羽毛布団に強い通販ショップです。
昭和西川を含む西川のお布団を、楽天市場で専門に扱っています。
Amazon
Amazonにも複数の寝具店が出店し、西川のお布団を販売しています。
先ほどの西川チェーンふとんタウンの姉妹店、ママズベリーさんもその一つです。
最後に、Amazonで「東京西川」だけを検索してみた結果がこちらになります。Amazon派の方はこちらから探すと便利です。
※ただし、画像内に商品説明が載っている楽天のほうが、一覧から欲しいものを見つけやすいです。