人工芝とパターマットそれぞれのメリット・デメリット
先日の家庭向けリアル人工芝の記事に関連して、今回はゴルフのパター練習用として最適な人工芝を選んでみました。
パター練習用としての人工芝は、どんな点に注意して選べばいいのでしょうか。ベランダや庭に敷くような人工芝と同じものでもいいのでしょうか?
パターマットと人工芝の特徴の比較も併せてごらんください。
パターマットのランキングはこちらからも見ることができます。
1.芝の長さが違う
ゴルフ場のグリーンの芝の長さは3.5mm~5mm程度。一般的なリアル人工芝の長さは20mm以上と、長さがかなり違います。
長さ20mm以上の人工芝製品にも「パター練習用」というキャッチコピーがついていることがよくありますが、その点だけでほとんどの人工芝はパター練習用としては脱落してしまいます。
ただもちろん、スイングやアプローチ練習用としては、その限りではありません。
2.ジョイント式ではなくロール式を
扱いの手軽なジョイント式の人工芝も、パッティング練習用には向きません。
マットの継ぎ目部分でどうしても芝の高低差や粗密の差ができてしまいます。これでは練習にはなりません。
海外製の数十万円する超高級パターマットには確かにジョイント式のものもありますが、練習用というよりはセレブの遊び道具と考えるべきものです。
収納性に多少難があっても、ロール式を選ぶべきです。
3.マットや人工芝の幅
パターマットを使う上での悩みのひとつが、曲がりじわ。
パターマットや人工芝は、薄いほど、長いほど、そして幅が細くなればなるほど、地面にピッタリ置いても曲がりじわが取れづらくなります。そんな癖のついたマットで練習しても上達はありません。
安価な製品の中には幅40cmほどのものもありますが、芝の幅は60cm、できれば90cm程度欲しいところです。
4.順目と逆目を変えられるか
これは好みにもよるでしょうが、敷き方や立ち位置を変えて順目と逆目を逆にすることができればもっといいでしょう。多くの家庭用人工芝では考慮されていないポイントですが、パターマットならそれが可能です。
逆目の抵抗感や曲がり幅の大きさに自宅で慣れていれば、実際のグリーンでも怖くありません。
5.カップ周辺に段差や傾斜を設けるか
カップ付きパターマットについているカップ周辺の機構は、カップインしたボールが自動的に足元に転がってきて便利なことは便利です。
しかしカップの前にあのような急な傾斜があると、実際のボールの転がり方と止まり方を体得することはできません。そのあたりは便利さとのバーターです。
実地のグリーンの速さに柔軟に対応できるようにするためには、カップのない平たんなマットや芝で練習することが近道です。
パターマットや芝生の選び方・ここまでのまとめ
- 家庭用の毛足の長い人工芝はパター練習には向かない
- 幅広のロール式がよい
- カップのついていない平坦なタイプがいい
- できれば順目逆目があるとよい
結局、パターマットなり人工芝なりを選ぶときの最初の分かれ道は、それをパッティングの練習用に欲しいのか、それとも家庭内レジャーとしての遊び用に欲しいのかという点にあります。
上に挙げたいずれの項目も、遊びとして使うのであれば、気にするほどのことではありません。
ゴルフ練習向き人工芝でのパター練習動画
スピンを効かせたアプローチ
転がして寄せるアプローチ
パッティング
転がりや止まり方の感覚をつかむには、ある程度の長さ、幅、そしてなにより平坦さが必要なことがわかりますね。
人工芝に順目と逆目があれば、それぞれ斜めにラインを設定することで曲がりやすさも変えて練習することができます。
パター練習用に向いている人工芝
動画に出てきたチップイングリーンほか、ゴルフ練習向け人工芝関連製品のリンク集です。
CHIPIN’GREEN(チップイングリーン)屋外用
アプローチ&パット専用人工芝CHIPIN’GREEN(チップイングリーン)90cm×5m【高品質ゴルフ専用人工芝】
CHIPIN’GREEN(チップイングリーン)は、ベランダや屋上向けのゴルフ練習専用人工芝です。
長さは2mから10mまで。
以下囲み内は口コミレビューです。
本物に近い
普段自宅ではなかなかできない本芝練習がやっとパターで実現しました。
これで5以内のワンパットの確立ができそうてす。
特に単なる平坦なマットよりも、ホールに近づいてスピードダウンすることが
本物に近い。
SUPER-BENTパターマット 室内用
パターマット工房 90cm×3m SUPER-BENTパターマット(距離感マスターカップ付き)【日本製】【パット練習用具の専門工房・パターマット工房PROゴルフショップ】
こちらは室内用のパターマット。立ち位置で順目と逆目を変えることができます。
長さは3mから5mまでで、それ以上の特注も可能です。
幅が広いので、斜め使いができ、練習にはもってこいです。長さも4mにして正解でした。
打ってみての感じですが、弱ければブレーキがかかるように止まり、強すぎるとスーっとオーバーしてしまい、まさに実際のグリーンそのものです。
スタンスマットSB
スタンスマットSB 30cm×60cm【ゴルフ練習用具の専門工房・パターマット工房PROゴルフショップ】【ショット練習・アプローチ練習・ゴルフ練習用具・パット練習器具】
練習マットと足の高さを合わせるスタンスマットも一緒に使えば、実際のグリーンで感触に迷いが出ることも少なくなりそうです(練習用マットに90cm以上の幅があれば、この製品は不要でしょう)。
スイングマットhl002
3種類の人工芝 ゴルフ練習マット/スイングマット/ラフからフェアウェーまで練習可能
ショットの練習用芝生としてこんなものもありました。ケージとセットでどうぞ。
パター練習用の人工芝まとめ
練習用人工芝・パターマットにもいろいろありますが、自身の持つ課題に合わせて適切に選ぶことで、初めて上達を図ることができます。
一般的に言ってカップとリターン付きのものは打数をこなすのに向いており、まっすぐ打つためのフォームの矯正に、平坦なものはそれに加えて実際のグリーン上でのボールの挙動をつかむために役立ちます。
練習環境に合わせて質のいい人工芝を選び、パットを制してスコアを上げてください。
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